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2025-09-16 京都点心福の献立帖

伏見唐辛子と京点心|青椒肉絲・たまご春巻・酸辣湯・炒飯の中華風献立帖

【点乃版】伏見唐辛子と京点心|青椒肉絲・たまご春巻・酸辣湯・炒飯の中華風献立帖
献立帖|季の彩り

伏見唐辛子と京点心(点乃)

青椒肉絲・たまご春巻・酸辣湯・炒飯。やさしい青に寄り添う中華風の一膳です。

はじめに:伏見唐辛子のこと

京都・伏見で親しまれてきた伏見唐辛子は、細長くて、色は澄んだ緑。名前に「唐辛子」とあっても辛さはやわらかで、むしろ甘みとみずみずしさが持ち味です。焼けば甘さがのび、煮ればだしに寄り添い、炒めれば香りがふっと広がります。

湯気の立つ点心のそばに、この青があると、食卓は少し軽やかになります。季節は白露のころ。青は澄み、食欲も少しずつ戻ってくる頃合いですね。

点乃より:静かな青は、強い味のそばでこそ輝きます。伏見の青、今日もおいしく。
  • 旬:初夏〜初秋(小暑〜秋分)
  • 特徴:皮が薄く、甘香がやさしい
  • 向く調理:焼く・浸す・炒める・揚げる

つくり方(要点)

主菜:青椒肉絲(4人前)

  • 牛ももor豚ロース 250g(細切り/下味:醤油・酒 各小さじ2、片栗粉 小さじ2)
  • 伏見唐辛子 8本(斜め細切り)・筍 100g(千切り)
  • 生姜・にんにく 各1片(みじん)・油 大さじ2
  • 合わせ調味:醤油 大さじ1.5/オイスター 大さじ1/酒 大さじ1/砂糖 小さじ1/胡椒 少々
  1. 肉に下味をもみ10分休ませます。
  2. 香味を軽く炒め、肉を強火でさっと。いったん取り出します。
  3. 伏見唐辛子と筍を炒め、肉を戻します。
  4. 合わせ調味を回しかけ、手早く絡めて仕上げます。

副菜:たまご春巻(冷凍・京都点心福)

解凍せず170〜175℃で5〜6分、きつね色まで。伏見唐辛子の素揚げを添えるときれいです。


汁物:伏見唐辛子入り酸辣湯(4人前)

  • 鶏ガラスープ 800ml/豆腐 150g/干し椎茸 2枚/筍 50g/卵 2個
  • 伏見唐辛子 4本(斜め)
  • 醤油 大さじ1/黒酢 大さじ2/胡椒 大さじ1
  • 水溶き片栗粉(片栗粉 大さじ1+水 大さじ2)・胡麻油 小さじ1
  1. 具材を細めに切り、スープでやさしく煮ます。
  2. 醤油で整え、とろみを付けます。
  3. 卵を糸のように回し入れ、黒酢と胡椒大さじ1を加え、胡麻油で香りを添えます。

ご飯物:伏見唐辛子と豚ひき肉の炒飯(4人前)

  • 温かいご飯 600g/豚ひき 150g/卵 2個/長ねぎ 1/2本
  • 伏見唐辛子 5本(みじん)
  • 醤油 大さじ1・塩 小さじ1/2・胡椒 少々・油 大さじ2
  1. ひき肉を炒め、伏見唐辛子とねぎで香りを立てます。
  2. 卵→半熟→ご飯を入れ、切るように炒めます。
  3. 調味して強火で仕上げます。香りが立ったらできあがり。

おわりに

主菜の力強さに、春巻のやさしさ、酸辣湯のすっきりとした余韻、炒飯の香ばしさ。伏見唐辛子の青は、どれにも寄り添って静かに彩りを添えてくれます。

点乃より:青は、落ち着き。湯気の向こうに、きょうの一膳。

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