🏯 青いお花と香りのお塩──サルビア・パテンスとセージの夏

──点心福の点乃より、涼やかなご提案どすえ──
一、涼しげな花との出会い
夏の暑さがきびしい日、ふと道ばたで目をひいたんどす。
それは澄んだ青の花、「サルビア・パテンス」。別名「ゲンチアナセージ」と申します。
まるで夏空をそのまま映したような青。
見ているだけで、心がすーっと涼しくなりますえ。
このお花、飾るだけやなく、香りでも台所で大活躍するんどす。
二、セージと焼売のお話
セージは、ラテン語の「Salvare(救う)」から来ているそうで、
昔から“病気を癒やす草”として大切にされてきたんどす。
イギリスには「五月にセージを食べると長生きする」という言葉もあるほど。
香りがとても良くて、豚肉のくさみを消してくれる働きもあるんどすえ。
せやから、ソーセージという言葉も「ソー=豚肉」と「セージ」から生まれたとか…。
焼売も豚肉でできてますやろ? なんや、ご縁を感じますなぁ。
三、焼売は焼売のままで
でも、点心福の焼売は、ほんまに丁寧に包んだ手づくりの味。
セージを具に混ぜてしまうと、その良さがちょっと薄れてしまうかもしれしまへん。
せやから、セージは焼売の“おとも”として添えるのが、よろしおすえ。
四、香りのお塩をこしらえました
そこでわたし、こんなお塩を作ってみましたの。
『サルビア・パテンスとセージのハーブ塩』どすえ。
青き花 涼風まねく パテンスや
セージの香り 食卓の彩
インスタでも、この句と一緒にご紹介いたしましたえ。
【作り方はこちら】
《材料》
- パテンスの乾燥葉:大さじ1
- セージの乾燥葉:大さじ1
- 岩塩:大さじ3〜4
- 黒胡椒:少々
- レモンピール(乾燥):お好みで少量
《手順》
- 全部の材料をすり鉢ですり合わせます
- 密閉びんに入れて、1日ほど寝かせてなじませます
- できあがりどす! 焼売や冷やっこ、サラダの上にぱらりとどうぞ
まずは焼売をそのまま、次にこのハーブ塩で──
香りの変化を楽しんでみてくださいましな。
五、香りで心も満たされて
焼売は小さいけれど、ぎゅっと世界が詰まったお料理どす。
香りを添えて、もっと楽しく、美味しく召し上がってもらえたら嬉しおすえ。
六、点乃のひとこと
「薬味は、ひかえめに寄り添ってこそ、主役を引き立てますえ」
セージも、パテンスも、主張しすぎずに、
お料理の魅力をそっと引き出してくれる名わき役。
この夏のひととき、ぜひお試しくださいましな。
🌿 青い花に癒されて、香りのお塩で涼やかなひと品。
点心福の焼売とともに、ささやかな夏のごちそう、いかがどす?
PDFを開く
一覧へ戻る