2026-08-05
京都点心福の献立帖
そこらへんの草、実はおかず。 ― 町家の石畳に萌ゆる、食の可能性。

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祇園の風と夏の彩り。
鳳仙花と百日紅で飾る、やさしい食卓
語り部:舞妓 点乃
こんにちは、京都点心福の点乃どす。
祇園の町を抜け、伏見の通りを歩いていると、石畳の向こうに、やわらかな風とともに揺れる花たち。
その日は、百日紅(さるすべり)の濃い紅色がとてもまぶしくて、ふと足元を見やれば、鳳仙花(ほうせんか)がひっそりと咲いていました。
どちらも夏の町角によう似合う、昔ながらの花どすなぁ。
けど実は、どちらも“食べられる”こと、ご存じどしたか?
夏の前菜サラダ
🥗 鳳仙花の花びらサラダ
〜たまご春巻を添えて〜
ほんのりとした苦みと花の香りがアクセントのサラダに、優しい甘みのたまご春巻を添えた、夏に嬉しいひと皿どす。
📝 材料(2人分)
- 京都点心福のたまご春巻:お好きなだけ
- 鳳仙花の花びら:10枚ほど(無農薬のもの)
- きゅうり:1/2本
- ミニトマト:3個
- レモン汁:小さじ1
- オリーブオイル:大さじ1
- 塩と胡椒:少々
🍳 つくり方
- 鳳仙花の花びらはやさしく洗い、水気を切ります。
- 野菜は食べやすく切って、調味料と一緒にボウルで和えます。
- たまご春巻をこんがりと揚げ(または少量の油で焼き)、お皿に盛り付けます。
- 横にサラダを添え、最後に鳳仙花の花びらを上にふわりと乗せればできあがり。
「サクッ、フワッとした春巻と、花の香りをまとったサラダ! 夏の夜の白ワインが止まらん逸品でござる!」と、しゅうまい奉行殿もご満悦どした。
夏の彩り点心
🥢 百日紅とシュウマイの
花飾り
百日紅の花は、味というより“香りと景色”の添え物どす。おもてなしの一皿としても、きっと喜んでいただけますよって。
※奉行殿との大事なお約束:
百日紅は「花びら」だけを使いましょね。葉っぱや種には毒があるさかい、決してお口に入れたらあきませんえ。
百日紅は「花びら」だけを使いましょね。葉っぱや種には毒があるさかい、決してお口に入れたらあきませんえ。
📝 材料(2人分)
- 昔ながらのシュウマイ:4個
- 百日紅の花びら:5枚(無農薬・花びらのみ)
- 大葉:2枚
🍳 つくり方
- シュウマイを温めて、大葉の上にそっとのせます。
- きれいに洗った百日紅の花びらを一枚ずつ、シュウマイの上にあしらいます。
🌿 町角の花が、食卓の彩りに
昔の人は、そこらへんに咲く草花をよう見て、よう使わはりました。
目で楽しみ、香りを愛で、そっと料理に添える――
それは、おばんざいにも通じる「ささやかな心づかい」やと思います。
今ではあまり見かけなくなった鳳仙花や、毎年夏になると忘れずに咲く百日紅が、この季節の記憶とともに、点心のそばに咲いていてくれたら……。
そんな想いをこめて、今日の献立をつくりました。
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