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2025-07-29 福福通信

紫蘇の葉かおる夏の台所 赤と青、それぞれの物語

こんにちは、点乃どす。
今日、うちの店の裏庭で赤紫蘇を収穫しました。
指先にうつる紫の色と、ふわりと立ちのぼる香り…。
ひととき、台所に夏がやってきたようでした。


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紫蘇って、どこか懐かしい

「紫蘇(しそ)」という名には「蘇(よみがえる)」という漢字が入っています。
昔々、中国でとある病人が、紫の葉を食べて元気になったことが語源やとか。
命をよみがえらせるほどの、ちからのある葉っぱなんですね。

そして現代の紫蘇には、ペリルアルデヒドという香りの成分が含まれていて、
防腐作用や殺菌作用があるので、お刺身のツマとしてもよく使われています。


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赤と青、ふたつの紫蘇

紫蘇には、赤いものと青いものがございます。

赤紫蘇は、梅干しの色付けや、しば漬け、赤紫蘇ジュースなどに。
 ほんのりとした渋みがあり、酸味と合わさると色が美しくなるんどす。

青紫蘇は「大葉」とも呼ばれ、爽やかな香りが特徴。
 冷奴やお刺身、天ぷらなど、薬味として大活躍です。


どちらも同じ紫蘇の仲間やけれど、役目は少しずつ違います。


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小さなクイズ、ひとつ

ここで、ひとつクイズを。
紫蘇の香り成分「ペリルアルデヒド」は、なぜ夏に嬉しいのでしょうか?

正解は――防腐・抗菌作用があるからです。
暑い季節には、食材が傷みやすいもの。
紫蘇の力で、食材の安全を守ってくれているんです。


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紫蘇と点心福の焼売の、おいしい関係

収穫した赤紫蘇は、さっと塩もみしてから梅酢に。
それだけで、梅干しの赤がぐっと映えるようになります。
また、赤紫蘇ジュースも夏にぴったりのお飲み物。さわやかで、涼やかです。

それから、刻んだ青紫蘇をお醤油とお酢に混ぜて、
京都点心福の焼売や餃子につけてみてください。
とくに「塩焼売」や「海老焼売」とよく合います。
いつもの焼売が、ふっと軽やかに、夏の香りをまといますよ。


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どうぞ今日も、紫蘇の香りと焼売のあたたかさで、
やさしい夕暮れをお過ごしくださいね。

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