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2025-07-16 京都点心福の献立帖

十五年越しの味をもう一度──祇園祭の駅で交わす焼売のぬくもり

【本日の献立】 主菜:昔ながらのしゅうまい(京都点心福) 副菜:万願寺とうがらしのじゃこ炒め 汁物:鱧と冬瓜の葛仕立て ご飯もの:青じそとちりめんの炊き込みご飯 祇園囃子が響く七月の京都駅で、十五年ぶりにお会いしたあのお客様。 浴衣姿にほころぶ笑顔と、手にした「昔ながらのしゅうまい」。 蒸気のたつせいろを抱えて、点乃がそっと手渡したのは、あの頃と変わらぬ味と、積もる思い出でございました。 “ひとくちで戻れる記憶”が、ここにあります。 --- 📌【本日のキーワード】 京都 お取り寄せ 京都点心福 昔ながらのしゅうまい --- 📝【本文:点乃が語る再会の情景(約400字)】 祇園祭の熱気が立ち込める、夕暮れの京都駅。 浴衣姿で人波を歩むなか、不意に呼び止められた声に、立ち止まりました。 「点乃ちゃん……覚えてる?」 十五年前、まだ拙い頃の私が、初めて一人でしゅうまいをお渡ししたお客様でした。 目尻のやさしい皺がそのままで、ふと涙がにじみそうになります。 「懐かしいな、このしゅうまいの匂い。変わらないな」 そう仰ってくださった手に、私はそっと「昔ながらのしゅうまい」のせいろを渡しました。 十五年という時間を越えて、味が記憶を呼び覚ます── 京都点心福の点心には、そんな力があると、改めて感じた一日でございました。

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