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2025-06-11 福福通信

タンクローリーで砂糖が走る日――京都点心の運送にも“見えぬ工夫”がある!

おおきに、点乃どすえ。 今日も朝早うから、蒸気の香りに包まれて、点心の仕込みをしておりましたらな―― 工場の裏手で、えらいもんを見てしもうたんどす。 なんと、お砂糖を積んだタンクローリーが通っていかはって! ガソリンのタンクローリーは、よう見かけるけど、 グラニュー糖が中にぎょうさん入ってるなんて…初めて見ましてん。 あんな甘いもんが、大きな鉄の腹に詰まって走ってるなんて、 まるで「お菓子の馬車」みたいで、心がふわっと甘うなりましたえ。 --- ◆京都点心福も、実は“運送のプロ”なんどす ほんでな、ふと思いましたんや。 うちら「京都点心福」も、ただ作ってるだけやあらしまへん。 お客様の食卓まで、しっかりと“美味しさを運ぶ”仕事もしてまっせ。 たとえば、今朝仕込んだ焼売も、餃子も、春巻きも、 全部、蒸したての風味をぎゅっと閉じ込めて、冷凍してから出荷します。 しかもその冷凍も、ただの冷凍やあらしまへん。 急速冷凍いうて、うま味と水分が逃げへんように、シュッと凍らせるんどす。 --- ◆冷たさの中に、温もりがあるんどす 「冷凍やったら、味が落ちるんちゃう?」 …そんなふうに思わはる方もいはりますけどな、 それは、うちらの努力を知らはらへんだけやと思いますえ。 点心福の配送は、マイナス40℃以下の徹底管理。 運送屋さんとも細かに打ち合わせして、 一番よろしい温度とタイミングでお届けできるよう、日々工夫しとります。 まるで、お客様の口に入る瞬間まで、 職人の手のぬくもりを保ったまま、旅をしてるようなもんどす。 --- ◆「つくる」と「とどける」は、同じくらい大事やと知りました 点乃も、ここで働かせてもろてから知りましたんやけど、 お料理は「つくる」とこで終わりやあらしまへん。 その味を“届ける”工程も、ぜったいに大事。 たとえば、冷凍焼売がカッチカチのまま届いたらアカンし、 逆に溶けて水っぽうなってもアカン。 ほんまに細かい温度の管理や、段ボールの詰め方まで、 お味と一緒に“まごころ”も詰めてるんどす。 --- ◆今日もどこかで、点心が旅してる あのグラニュー糖のタンクローリーも、 どこかの工場へ、どこかのスイーツ屋さんへ、 甘い夢を運んではるんやろなぁって思いました。 そして、うちらの点心もまた、 お客様のもとへ、冷たいけどあったかい旅をしとる。 どうぞ今夜も、「ああ、無事に来てくれたなぁ」と 焼売の湯気を見つめながら、ちょっとだけでも思い出しておくれやす。

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