二月二十六日はしゅうまいの日|つ・つ・むに宿る職人の「握り」|京都点心福

【奉行コラム】二月二十六日、三つの音が重なる「握り」の記念日。
皆々様、しゅうまい奉行にござる。
本日、二月二十六日は「しゅうまいの日」。
数ある月の中でも、二月は特別でござる。なぜなら、「2(つ)・2(つ)・6(む)」と、三つの音が重なる唯一の日だからでござる。
「つ、つ、む」に込められた三つの物語
この「つ・つ・む」という響き、拙者には三つの物語が聞こえて参ります。
- 一、素材を包む。 選び抜いた豚肉と、玉ねぎを丁寧に合わせる。
- 二、心を包む。 召し上がる方の笑顔を思い浮かべ、一粒に情熱を注ぐ。
- 三、絆を包む。 食卓を囲む家族や友の時間を、温かな湯気で包み込む。
これほどまでに優しく、美しい言葉が他にあるでしょうか。
しかし、奉行はここで「握る」。
「包む」という所作を尊重しながらも、拙者はあえて、最後の一手を「握る」と呼びたい。
それは、まるで一流の寿司職人が、シャリとネタに魔法をかける瞬間の如く。皮という衣の中で、餡が最も輝く場所を指先で見極め、肉汁を逃さぬよう「ギュッ」と、されど口の中で解けるよう「フワッ」と形を成す職人技。
三つの音が重なるこの特別な日、拙者が握り上げたのは、ただの点心ではござらぬ。三十年の研鑽を注ぎ込んだ、いわば「焼売の芸術」にござる。
舞妓 点乃からの京の案内
「『つ・つ・む』って、口にするだけでも、なんだか心が丸くなるような、よろしおすなぁ。奉行様が朝から気合を入れて『握ってはる』音を聞いてると、うちまで背筋が伸びる思いどす。奉行様の握った熱々のしゅうまいを頬張って、皆さんの笑顔が満たされますように。」
PDFを開く
一覧へ戻る

