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2025-06-06 福福通信

おくどはんのぬくもり感じる「たまご春巻き」──市電の通り道に咲いた京都中華の物語

### 一、点乃が聞いた、たまご春巻きのはじまり

幼い頃、祖母に連れられて市電に乗ったことを今でもよく覚えています。ごとんごとんと揺れる車内、七条あたりの町中華でいただいたあの春巻き──皮が卵だったのです。 祖母の話によると、戦後の京都では小麦粉がとても貴重で、春巻きの皮の代わりに薄焼き卵を使ったのだとか。でもそれがかえって「やさしくて美味しい」と評判を呼び、京都の中華料理に新しい形として根付いていきました。 その味の記憶を胸に、「京都点心福」の職人たちは、たまご春巻きを現代のかたちで蘇らせました。ふんわりとした京のやさしさと、包まれた思い出。きっと今も、ひとつひとつに込められています。

### 二、たけのことチャーシュー、京のお味見どころ

この春巻きの中にたっぷり詰まっているのは、春の京都を代表する「筍(たけのこ)」。しゃきしゃきとした歯ざわりと、ほのかな甘みが口いっぱいに広がります。 お肉には、鶏肉ではなく香ばしく仕上げた細切りチャーシューを使用。しっとりとした旨味が、筍と見事に調和します。 さらに、干し椎茸の濃厚な出汁、生姜の爽やかな香り、そして季節の野菜の自然な甘みが重なり合い、それらをふんわりとした薄焼き卵が優しく包み込みます。 初めてこの春巻きをいただいたとき、「まるで京都の春を包み込んだような味わいですね」と思わず声に出してしまいました。まさに、味覚でたどる京の小径です。

### 三、おうちで味わう、やさしき京の春

「たまご春巻き」は、ご家庭で簡単にお楽しみいただけるよう仕立てております。冷凍のままフライパンで焼くだけで、皮はふんわり、具材はしゃきっと仕上がります。もちろん揚げても美味しく、香ばしさがより際立ちます。 お弁当のおかずに、晩酌のお供に、また贈り物にもおすすめです。「京都の味がするね」と、きっと喜んでいただけるはず。 数に限りがございますので、お早めのご注文を。楽天市場で「京都点心福 たまご春巻き」とご検索くださいませ。 市電は今では走っておりませんが、あのリズム、あの香り、あの味わい──すべてが、この春巻きの中に生きています。

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