鬼辛焼売にふわり香る陳皮のお話|点乃がそっとご案内

鬼辛焼売にふわり香る陳皮のお話どすえ
寒うなってまいりますと、温かい湯気の立つお料理が、とくに恋しゅうなりますね。 京都点心福の鬼辛焼売も、そんな冬の席を彩る人気ものどす。
ひと口めは「ぴりっ」と辛うございますけれど、 そのすぐあとにふわりと広がる爽やかな香り…… 実はあれ、そっと忍ばせております陳皮(ちんぴ)の力どすえ。
■ 陳皮って、どんな香りもの?
陳皮は、みかんの皮をゆっくり乾かして作りました、 昔ながらの香り豊かな材料どす。 時間が経つほど香りが落ち着いて、 からだを温めたり、気持ちを整えたりしてくれると言われております。
- 胃の調子をやさしく整える
- 冷えをやわらげる働き
- お肉の脂の重さをすうっと軽くしてくれる
- 柑橘の香りで気持ちがほっと和らぐ
辛いお料理ともとても仲良しで、 辛さの鋭さをふんわりまとめてくれますの。
■ 鬼辛焼売に入っている理由
鬼辛焼売は、しっかり辛い味わいが魅力どすけれど、 ただ辛いだけやと、どうしても重たく感じることもありますえ。
そこで、この陳皮を少しだけ。 そうすると、
- 辛さのあとに、香りの余韻が残る
- お肉の旨みが立ち上がる
- 後味が軽うて、食べ進めやすい
こんな風に、味の景色が変わっていくんどす。 “辛いのに、やさしい”——そんな鬼辛焼売に仕上がっております。
■ 冬の食卓によう似合う香りどす
寒い日、蒸し器やレンジから開けた瞬間、 湯気の中からふわっと香る陳皮と辛味のまざった香りは、 どこかほっとする温かみがありますえ。
こんな場面に、よう合いますよってに:
- 晩酌のおともに
- 温かい白ごはんと一緒に
- お仕事帰りの簡単ごはんに
- 家族の「今日は辛いの食べたい!」という日に
■ おわりに
鬼辛焼売の“ぴりっ”とした辛さの裏には、 陳皮のやさしい香りがそっと寄り添っております。 冬の食卓が、少しほっこり温かくなりますえ。
どうぞ、ゆっくり味わっておくれやす。
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