自然の色と京都点心福の三つの点心|点乃の色彩語り

自然の色と京都点心福の三品
―― 点乃のやさしい色彩ご案内どすえ
秋の風が少し冷たうなってきましたなぁ。 山の色も、ゆるゆると深みを増していく季節。 自然の中には、緑・赤・紫を彩る三つの色素が息づいていて、 それぞれが植物を守ったり、美しゅう見せたりしてくれているんどす。
今日はその三つの色素を、 京都点心福の人気点心と重ねて、点乃がやさしくお話いたしますえ。
■ 九条ねぎ餃子 × 緑のクロロフィル
まずはクロロフィル
九条ねぎ餃子の青々とした香りは、 まるで畑にそよぐ風のように、すーっと心を落ち着かせてくれるんですえ。 緑の力をまるごと包んだような、素直でやさしい味わいが広がります。
■ 鬼辛焼売 × 赤へ変わるカロテノイド
次はカロテノイド
鬼辛焼売の上にぱらりと乗った一味唐辛子の赤は、 まさにカロテノイドの“変化の色”。 ぴりりと辛うて、でも後味はしゃんとしてて、 秋の夜長によう合う一品どす。
■ しそ餃子 × アントシアニンの“風の気配”
しそ餃子は青じそを使っているので、 アントシアニンそのものは入っておりませんけど、 赤じそに宿る紫の深みとは、とても仲のよい香りどす。
しそのさわやかな香りは、 アントシアニンが持つ凛とした陰影に似て、 すーっと心に広がるんどす。 お口に運べば、ひとつ風が吹くような軽やかさが感じられますえ。
自然がくれる色のめぐみと、 京都点心福の手包みの味わいは、 どちらも季節を感じさせてくれる大切なものどす。
よかったら、秋の食卓で三つのお味をゆっくり楽しんでおくれやす。
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