2026-10-08
京都点心福の献立帖
松ぼっくりは食べられる?松の蜜と松の香り酒の作り方|京都点心福

季節の台所 | 令和七年 神無月七日
🌲 【点乃版】松ぼっくりは食べられますえ
— 松の蜜と松の香り酒 —
秋の道ばたで見かける松ぼっくりどすけど、実はお料理に使えますのえ。
若い青い実を選んで、きちんと下処理をすれば——煮ればやさしい甘露、漬ければ澄んだ香りのお酒になりますえ。今日はわたくし点乃が、ゆっくり丁寧にご案内いたします。
京都点心福 | 舞妓 点乃
💡 はじめに|安全に楽しむための小さな心がけ
- 若い青い松ぼっくり(未開でやわらかいもの)を使いますえ。
- 流水でよく洗い、短く熱湯にくぐらせてヤニや汚れを落としておきます。
- 渋みが出たら、下茹でを少し長めに。抽出液を作り直すとすっきりしますえ。
- ご体調に不安のある方・乳幼児・妊娠・授乳中の方はお控えくださいね。
🍯 レシピ① 松の蜜(蜂蜜風シロップ)
—— 甘い香りに、森の息吹がそっとまじりますえ。
材料(約250ml分)
- 若い青い松ぼっくり:10〜12個(未開でやわらかいもの)
- 水:500ml
- 砂糖(グラニュー or きび):250g(きびは風味がやわらか)
- レモン汁:小さじ1(香りと色を整えます)
作り方
- 下処理:流水で洗い、沸騰湯で5分下茹で。冷水でさっと洗ってザルへ。
- 抽出:鍋に水と松ぼっくり。中火→沸いたら弱火で40〜60分、淡い琥珀色になるまで。
- 仕上げ:松を入れたまま砂糖を加え、弱火で30〜40分。軽くとろみが出たらレモン汁をひとさじ。
- 保存:熱いうちに清潔な瓶へ。粗熱後に冷蔵で約3か月もちますえ。
🌿 たのしみ方の小さなヒント
- ヨーグルトや紅茶、パンケーキに。
- 淀大根の大根餅に薄く塗って軽く炙ると、香ばしさと甘香が調(ととの)いますえ。
- お湯で割って“森のハーブ茶”みたいに。
🍶 レシピ② 松の香り酒(松の露)
—— すっと澄んだ香りで、あと口は静かにきれていきますえ。
材料(完成量 約400〜450ml)
- 若い青い松ぼっくり:3〜5個(約100g)
- 焼酎(35度前後)または日本酒:500ml(米・麦・甲類推奨)
- 氷砂糖:50g
- レモン皮(お好み):1片
作り方
- 下準備:流水で洗い、熱湯に1分くぐらせてから水気をしっかり拭き取ります。
- 漬け込み:広口瓶に松と氷砂糖を重ね、酒を注いで密閉。冷暗所で1週で色づき、2〜3週で香りがのりますえ。
- 仕上げ:松を取り出して濾し、瓶詰め。冷暗所で半年〜1年ほどやさしく熟します。
🌿 いただき方
- 冷やしてそのまま——清らかな香りをすっと。
- お湯割りにして——ふんわり広がる香りをゆるやかに。
- 鬼辛焼売と合わせますと、辛味の余韻をほどよく整えてくれますえ。
※お酒は二十歳になってから。のみ過ぎには気ぃつけてくださいね。
松はいつも緑で、お台所に少しの香りを運んでくれますえ。
無理せず、やさしく、季節と相談しながら。今日の台所が、ちょっと楽しくなりますように。
—— 点乃
京都点心福のお品書き
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