【点乃だより】焼売とスターリンク ― 夜空と食卓をつなぐお話

【点乃だより】焼売とスターリンク ― 夜空と食卓をつなぐお話
みなさん、「スターリンク」いう衛星群、ご存じですやろか。
何千という小さな衛星が空をめぐって、世界のすみずみまで通信を届ける計画どす。
その光の列を見ておりますと、わたしにはどうしてもせいろに並んだ焼売に見えてしまいますえ。
◆ 小さき粒の力
焼売は一粒やと小さいけれど、いっぱい集まれば食卓をにぎやかにしてくれます。
衛星も同じように、一つひとつは小さいのに、群れとなってこそ世界を結ぶ大きな力になるんどす。
◆ 皮とあん、蒸気と電波
焼売は皮とあんがそろって初めて美味しゅうなりますやろ。
それと同じように、衛星も地上局があって初めて働きます。
そして、湯気と電波もよう似てますなぁ。どちらも見えへんけど、人をつないで、暮らしを温めてくれるんどす。
◆ 五彩の焼売、五つの光
肉汁焼売、鬼辛焼売、だし焼売、塩焼売、海老焼売。
五つ揃った姿は、夜空に流れる五彩の光のよう。
それぞれ違う味を放ちながら、一つのお膳で宇宙を描くんやと思います。
◆ 結びに
衛星も焼売も、小さな粒が集まってこそ大きな豊かさを生むもの。
空には通信の網、食卓には焼売の網。
どちらも人の暮らしをつないで支える大事な存在やと感じますえ。
夜空を見上げながら、せいろの湯気を楽しんでいただけたら嬉しゅうございます。
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