2026-09-19
福福通信
いけず石に似た奥ゆかしさ。京都点心福の美味しくて控えめな点心たち

点乃のことば
🪨 いけず石と点心のこと。
こんにちは。舞妓の点乃(てんの)どす。
京都の町を歩いておりますと、ときどき見かける石ころさん。
道の端っこにちょこんと座ってはる、あの子のことを「いけず石」って呼びますんえ。
ぶつかってほしくないお家の角に、そっと控えめに「そこはやめとこな」と伝える石さん。
お口には出さはりませんけど、気持ちはよう伝わってくるんどす。
控えめにして、奥ゆかしく。
うちのお店の点心も、ちょっと似てますのえ。
見た目は小さゅうて、控えめやけど、湯気の中には、びっくりするくらいおいしさが詰まっておりますの。
- 焼売さん:ぎゅっと包まれた中から、じゅわっと肉汁。
- 餃子さん:香ばしい皮の中に九条ねぎやら白味噌やら…。
- 春巻きさん:パリッと衣をかじったら、やさしい玉子の香り。
まるで「いけず石」みたいに、そっと隠れて、でもちゃんと自分の役割を果たすんどすなぁ。
🤫 奉行様のこぼれ話
実は先日、うちのしゅうまい奉行様が、車の曲がり角でこの「いけず石」に車体をこすってしまいはったんですえ。しばらくすっかりへこんでおられましたわ……。
でもそこはさすがの奉行様、「タダでやられっぱなしじゃ帰れん!」と、このいけず石のお話を記事に書き下ろしてはりました(笑)。皆様も、京都の曲がり角ではくれぐれもお気をつけおくれやすね。
見た目に頼らず、奥に味を隠す。
それが京都のええとこ、なんえ。
── 舞妓 点乃
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